家族療法とは?

家族療法とは、家族を一つの単位として治療の対象とする精神療法をいいます。

家族療法は、子供の心の病や問題行動に対する治療と併行して行われる親への指導からはじまり、家族内の親子関係や夫婦関係を対象とする段階を経て、現在では、全体としての家族を扱う精神療法へと発展してきました。

長い家族の歴史の中では、家族関係が希薄になったり、家族との関係が精神的症状や問題行動の原因となる場合があります。こうした家族関係を、本来家族に備わっている「思いやり」や「癒しの力」をうまく引き出して、より良い方向へ導くことを家族療法では目指しています。

家族療法が有効とされているのは、特に、不登校家庭内暴力引きこもりリストカットなどの自傷行為があげられます。

また、精神疾患においては、摂食障害強迫性障害、家庭内での虐待によるPTSDなどについても、家族療法が有効とされています。

これらは、家族関係と非常に密接に関係しているとされ、カウンセラーは、家族との面接を通じて現状や過去の家族関係を把握し、家族関係の修復を図り本来あるべき姿に戻れるよう家族とともに模索し、個々のケースごとに柔軟に対応し導いていきます。

(2009年11月17日掲載)
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