睡眠障害の類型と加齢

睡眠障害は、一般に次の4つに分類されています。

1.不眠
寝つきが悪い入眠障害、夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒、早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒があります。

2.睡眠覚醒リズム障害
睡眠時間帯のずれによる睡眠障害で、たとえば、交代勤務や時差ボケなどが含まれます。

3.過眠
夜間に十分に睡眠をとっているにもかかわらず、昼間に耐え難い強い眠気を感じ、つい居眠りをしてしまうものです。

4.異常行動
特に子供に多くみられる睡眠障害で、睡眠時遊行症(すいみんじゆうこうしょう)や夜驚症(やきょうしょう)などの異常行動が含まれます。

睡眠障害の中でも、歳を重ねるにしたがい多く訴えられるのが、不眠です。歳をとると、トイレが近くなったり、腰や背中の痛み、かゆみなどの問題が起こり、睡眠が中断されてしまうことも多くなります。加齢による不眠では、特に夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒が多くみられるとされています。

気をつける必要があるのは、この中途覚醒の背後に、病気が潜んでいる場合があるということです。たとえば、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」や、足がぴくんとして目が覚めてしまう「周期性四肢運動障害」などがあげられます。

なお、自然な現象として、体が必要とする睡眠時間は、歳を重ねるにしたがい減少する傾向にあるとされています。

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(2010年1月12日掲載)
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