睡眠薬の作用時間

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、作用の持続時間(排泄半減期:睡眠薬が体内から排泄されて半量になる時間)によって、長時間型(24時間以上)、中間型(12〜24時間)、短時間型(6〜12時間)、超短時間型(6時間未満)に大きく分けられます。

寝つきが悪いという入眠障害の場合には、超短時間型や短時間型が、夜中に何度も目が覚める中途覚醒やぐっすり眠れない早朝覚醒がみられる場合には、中間型や長時間型が基本的に用いられます。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳内の神経伝達物質であるギャバ(GAVA)の働きを強め、神経の興奮を抑える作用があります。ちなみに、ギャバ(GAVA)には、不安やイライラを抑える作用や、てんかん発作を抑える作用などがあります。

注意を要するのは、高齢者の場合です。代謝機能が低下し体内に長い時間薬剤が残る傾向にあるため、睡眠薬は作用時間の短いものを使用する必要があります。

また、高齢者では睡眠薬の作用が朝まで残り、足元がふらつき転倒して怪我をしたり骨折したりする危険があるので、この点も注意が必要です。

(2010年4月29日掲載)
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