統合失調症と病識

病識とは、疾病意識ともいい、自分が病気に罹っていることや、症状の重さがどの程度なのかの自覚をいいます。たとえば、統合失調症では病識がないか著しく不十分で、うつ病では病識に問題はないとされています。一般的には、病識が乏しいと治療においては妨げになるといわれていますが、がんなどでは、かえって病識が治療の妨げになる場合もあります。

統合失調症では、現れている幻覚や妄想などの症状が病気によるものであるという自覚(病識)に障害が生じます。特に、統合失調症を発症してすぐの急性期においては、生活リズムが失われ判断力が低下しているため、病識がなく入院治療に至ることが多いとされています。治療が進み、生活リズムや判断力が回復してくると、病識が生じるとされています。

病識の障害は、統合失調症の治療に際して大きな支障となる場合があります。病識が乏しいために、薬物の服用をきちんと守ること(これを服薬コンプライアンスといいます)を高く期待できない場合が多いのです。

なお、統合失調症では、服薬コンプライアンスを堅持できずに再発するケースが多く、このことが予後(病後の経過)に重大な影響を及ぼすとの指摘がなされています。ちなみに、服薬を継続できない場合、8割程度が診断時から1年以内に再発(再燃)するのに対して、服薬を継続できた場合の再発率は3割程度に下がり、症状も少ないといわれています。

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(2010年5月20日掲載)
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