睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群は、いびきが突然止まったかと思うと、しばらくしてから再び大きないびきをかき始めるというパターンを繰り返します。睡眠時無呼吸症候群は、英語名の頭文字をとってSAS(Sleep Apnea Syndrome)とよばれることもあります。

睡眠時無呼吸症候群は、医学的には「睡眠7時間中に、10秒間の呼吸停止が30回以上起こり、または1時間に10秒間の呼吸停止が5回以上起こり、様々な臨床症状が認められるもの」と定義されています。

睡眠時無呼吸症候群による呼吸の停止で何よりも怖いのは、酸素の供給が極端に不足することにより、様々な合併症を誘発しやすいということです。

睡眠時無呼吸症候群の人の血中酸素飽和度は、重症の人で通常の50%程度に落ち込むこともあります。50%程度という血中酸素飽和度は、エベレストの頂上に立ったときの状態に匹敵するのです。

睡眠時無呼吸症候群の主な合併症としては、次のようなものがあげられます。

■高血圧
睡眠時無呼吸症候群の人は、高血圧になるリスクが健康な人より約3倍高まるといわれています。

■心疾患
睡眠時無呼吸症候群の人は、狭心症や心筋梗塞など心臓病に罹るリスクが健康な人より1.2倍〜7倍高まるといわれています。

■糖尿病
睡眠時無呼吸症候群の人の中でも重症の人は、肥満であってもなくても、糖尿病を併発するリスクが高まるといわれています。

■脳卒中
睡眠時無呼吸症候群は、脳血管障害のリスクを高めるとされ、健康な人より10倍以上もリスクが高まるといわれています。

睡眠時無呼吸症候群は、命取りになりかねない、危険な兆候です。睡眠時無呼吸症候群の原因となるいびきには、十分な注意が必要です。あなたの「いびき」は、本当に大丈夫ですか?

(2010年6月16日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by ifif   2010年06月17日 13:28
【こころのオナラ】でお世話になりましたififです
実は、夫が、このSASで治療中です。
専門機関で検査をうけましていろいろな方法を指導されて、まず、マウスピースを試しました。
いびきは格段に減り、血圧も安定しましたが、
歯が動き、今は装着しておりません。
それでも、機械を利用するのはためらわれ、
自分でできる方法として、
(1)パタカラという咽喉の筋力トレーニングの装具での訓練
(2)抱き枕利用の横向きの就寝
以上で酸素飽和度の検査値も安定しております。
機械やマウスピース利用での体の拘束に苦痛をお持ちの方、お医者様にご相談の上、上記の
原始的な方法もお試しくださいませ
2. Posted by 運営者どすこい   2010年06月17日 13:56
ififさん
ご主人の実体験をお寄せ頂きありがとうございます。皆さんの良い参考になると思います。
3. Posted by ifif   2010年06月19日 00:12
どすこい様
いまさらながら、どすこい様の
テリトリーの広さ深さに感動させてただいております。
またお邪魔させていただきます
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