認知行動療法とは?
認知行動療法とは、患者の不適応状態を、認知療法や行動療法などの治療技法を用いて、適応状態に導く治療法です。
認知行動療法で用いられる治療技法は他にも、セルフモニタリング法や社会生活技能訓練(SST)など多種多様なものがあり、それぞれ従来から特定の症状や問題に対応してきた治療プログラムです。
認知行動療法は、行動療法をベースに発展してきましたが、行動療法が外的な行動や反応に光をあてているのに対し、認知行動療法では、予期、判断、信念、価値観など内的な反応(認知)にも光をあてています。つまり、認知行動療法では、行動療法のような刺激と反応との関係で物事を捉えるだけでなく、認知が行動の変化に及ぼす影響をも重視します。
認知行動療法は、患者に起きている様々な症状を多面的に評価することから始まります。具体的には、行動的側面(人前で上手く話しができない等)、情緒・生理的側面(落ち込む、動悸がする等)、認知的側面(自分の能力では無理だ等)に分けて評価します。
これらの評価に基づき、共通にみられる考え方や行動・気分に影響を及ぼしている認知は何かを明らかにしていきます。さらに、ある状況に対するある反応が、なぜ起きているのかというよりも、どのようなメカニズムによって維持されているのか、という観点で分析し、歪みを修正していきます。
認知行動療法の最終的な目標は、患者が自分の行動や気分をセルフコントロールできるようにし、行動の効果的な修正や気分の安定を実現することです。そのために、端的に表現すれば、不適応反応の学習を解除し、適応反応を学習していきます。
なお、認知行動療法については、一定の条件を満たす場合、保険診療が認められています。
<関連記事>
・うつ病に対する免疫
・認知療法・認知行動療法に健康保険適用
(2010年4月4日掲載)
認知行動療法で用いられる治療技法は他にも、セルフモニタリング法や社会生活技能訓練(SST)など多種多様なものがあり、それぞれ従来から特定の症状や問題に対応してきた治療プログラムです。
認知行動療法は、行動療法をベースに発展してきましたが、行動療法が外的な行動や反応に光をあてているのに対し、認知行動療法では、予期、判断、信念、価値観など内的な反応(認知)にも光をあてています。つまり、認知行動療法では、行動療法のような刺激と反応との関係で物事を捉えるだけでなく、認知が行動の変化に及ぼす影響をも重視します。
認知行動療法は、患者に起きている様々な症状を多面的に評価することから始まります。具体的には、行動的側面(人前で上手く話しができない等)、情緒・生理的側面(落ち込む、動悸がする等)、認知的側面(自分の能力では無理だ等)に分けて評価します。
これらの評価に基づき、共通にみられる考え方や行動・気分に影響を及ぼしている認知は何かを明らかにしていきます。さらに、ある状況に対するある反応が、なぜ起きているのかというよりも、どのようなメカニズムによって維持されているのか、という観点で分析し、歪みを修正していきます。
認知行動療法の最終的な目標は、患者が自分の行動や気分をセルフコントロールできるようにし、行動の効果的な修正や気分の安定を実現することです。そのために、端的に表現すれば、不適応反応の学習を解除し、適応反応を学習していきます。
なお、認知行動療法については、一定の条件を満たす場合、保険診療が認められています。
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