遊戯療法(プレイセラピー)とは?

遊戯療法とは、プレイセラピー(play therapy)ともいい、子供、特に幼児や児童を対象として発展してきた「遊び」を介した治療法をいいます。

子供は言語能力の発達途上にあり、大人のように自分の考えや感情を上手く言葉で表現することができません。そこで、遊びを自己表現やコミュニケーション手段として用いて、治療者(プレイセラピスト)との信頼関係を築きながら進められる精神療法が、遊戯療法です。

子供は、遊びを通して成長し、心の豊かさや安定を獲得していきます。子供は遊びの中で、自分自身を発見し、生きていることを実感し、そして創造的な広がりを見せ始めます。子供にとっては、遊ぶこと自体が癒しであり、治療であると考えられています。

遊戯療法は、個人で行われる場合とグループで行われる場合があり、子供の性格やそれぞれの問題に応じて、お絵かきや箱庭など各種の技法が用いられます。また、遊戯療法は、ある程度自由に動き回れる広さと安全が確保され、様々な玩具などを備えた遊戯室(プレイルーム)で行われます。

遊戯療法は一般に、幼児から小学生くらいまでを対象としています。遊戯療法は、特に情緒的な不適応を起こしている子供に有効とされていますが、自閉症児学習障害児など器質的な問題がある子供にも適用されています。

(2010年4月22日掲載)
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