慢性腎不全患者のメンタルサポート

慢性腎不全患者にとって、人工透析の中断は、死に直結します。患者は常に、生と死の不確実性と向き合っています。

人工透析治療の進歩により、慢性腎不全患者の社会復帰が促されてきましたが、一方で、治療を離れた場においては健常者と同じ社会的適応が求められ、身体的精神的に、決して楽でない、むしろ過酷な状況に患者は置かれています。

慢性腎不全の原因で最も多いのが、糖尿病です。次いで、高血圧、尿路閉塞、腎臓異常、自己免疫疾患(たとえば、臓器に原因不明の炎症が起こる全身性エリテマトーデス)などがあります。また、慢性腎不全の症状は多様で、血液の酸性度が高くなるほど悪化します。

慢性腎不全の具体的症状は、疲労感、脱力感、注意力低下、食欲減退、息切れ、筋肉の痛み・引きつけ・けいれん、感染に対する抵抗力の低下、出血が止まりにくいなど、多様です。

また、血液中に代謝性老廃物が蓄積すると、脳がうまく機能せず脳障害の状態になり、意識混濁、無気力、けいれん発作を起こす場合もあります。

慢性腎不全患者をまず襲うのが、人工透析開始の告知による、死との直面です。死との直面を否定し治療を拒否する患者もあり、疾患の理解とともにメンタルサポートが非常に重要となります。

治療が進み社会復帰にあたっては、身体機能や社会的地位の喪失から精神的な問題が現れやすく、支持的受容的なサポートも必要とされます。

(2010年10月7日掲載)
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