ラブレ菌と過敏性腸症候群(IBS)

カゴメは2010年10月19日付プレスリリースで、ラブレ菌の摂取により過敏性腸症候群(IBS)の症状が改善することを明らかにしたと発表しています。近畿大学医学部堺病院との共同研究によるもの。

IBSの典型的な症状は、下腹部やみぞおちの痛みを伴った下痢や便秘の繰り返しで、痛みは排便によって軽くなるといわれています。また、IBSの原因については不明な点が多く、ストレスや腸内環境の乱れなどが関係していると考えられています。

プレスリリースによれば、IBS患者は、日本人の10〜20%。小児の患者も多いため、小児心身医療において大きな問題となっているといいます。

被験者はIBSと診断された6歳以上の男女35人。プラセボ対照二重盲検試験(クロスオーバー)により、被験食品には生きたラブレ菌100億個以上を含むカプセル、プラセボ食品にはラブレ菌を含まないカプセルを使用。また、評価項目は、腹痛の発症回数、下痢や便秘の状況、糞便内の善玉菌・悪玉菌など。試験期間は、16週間。

その結果、ラブレ菌を摂取した期間では、腹痛や下痢といったIBSの症状が改善。悪玉菌が少なく善玉菌が多い腸内環境に改善していたことから、ラブレ菌摂取による整腸作用がIBSの症状改善につながっていると研究チームでは考えています。

ちなみに、ラブレ菌は通称で、学名は「Lactobacillus brevis KB290」。すぐき(柴漬・千枚漬と並ぶ京都の三大漬物)からルイ・パストゥール医学研究センター(京都市)が分離した乳酸菌で、その整腸作用に着目して研究が進められています。

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(2010年10月25日掲載)
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