抗精神病薬「ジプレキサ」:躁症状を改善
日本イーライリリーは2010年10月27日付プレスリリースで、抗精神病薬「ジプレキサ」(一般名:オランザピン)について、双極性障害(躁うつ病)における躁症状の改善を効能・効果として適応追加承認を取得したと発表しています。非定型抗精神病薬としては、国内初。
もともと「ジプレキサ」は、非定型抗精神病薬とよばれる統合失調症の治療薬。1996年1月に米国で初めて発売され、国内では2001年4月より発売されています。
「ジプレキサ」を始めとする非定型抗精神病薬は、海外では気分安定薬と共に双極性障害治療の第一選択薬として広く使用されています。「ジプレキサ」については双極性障害の適応で既に諸外国で承認されており、2010年9月現在98か国・地域に及ぶといいます。
双極性障害治療の選択肢が多い欧米と異なり、国内においては薬物選択の幅が狭く、これまで治療に苦慮してきたという実情があるようです。したがって、今回の適応追加承認取得は、双極性障害患者にとっては朗報と言えます。また、「ジプレキサ」には、水なしで服用できる「ザイディス錠」があり、高い服薬コンプライアンスが期待できます。
ちなみに、双極性障害は大きく、“躁”とうつを繰り返す「双極I型障害」と、“軽い躁”とうつを繰り返す「双極II型障害」に分けられます。「ジプレキサ」の臨床試験は双極I型障害と診断された急性期例に対して行われ、比較対象としてプラセボ(偽薬)と「ハロペリドール」が用いられています。
なお、双極性障害におけるうつ状態に対する適応については、日本、米国、台湾、韓国、中国で国際共同試験として臨床試験が進められているとのこと。
【追記】
日本イーライリリーは2012年2月22日付プレスリリースで、「ジプレキサ」について、双極性障害におけるうつ症状の改善を効能・効果として適応追加承認を取得したと発表しています。
【追記】
日本イーライリリーは2015年9月24日付プレスリリースで、「ジプレキサザイディス錠」の5mg・10mgに続く新規格として、2.5mgの製造販売承認を取得したと発表しています。
【追記】
日本イーライリリーは2015年11月30日付プレスリリースで、「ジプレキサザイディス錠2.5mg」を同日発売したと発表しています。既に販売されている5mgと10mgに続く新規格です。
<関連記事>
・抗精神病薬「エビリファイ」:躁症状改善を追加申請
・抗てんかん薬「ラミクタール」:双極性障害に適応
(2015年12月2日更新)
もともと「ジプレキサ」は、非定型抗精神病薬とよばれる統合失調症の治療薬。1996年1月に米国で初めて発売され、国内では2001年4月より発売されています。
「ジプレキサ」を始めとする非定型抗精神病薬は、海外では気分安定薬と共に双極性障害治療の第一選択薬として広く使用されています。「ジプレキサ」については双極性障害の適応で既に諸外国で承認されており、2010年9月現在98か国・地域に及ぶといいます。
双極性障害治療の選択肢が多い欧米と異なり、国内においては薬物選択の幅が狭く、これまで治療に苦慮してきたという実情があるようです。したがって、今回の適応追加承認取得は、双極性障害患者にとっては朗報と言えます。また、「ジプレキサ」には、水なしで服用できる「ザイディス錠」があり、高い服薬コンプライアンスが期待できます。
ちなみに、双極性障害は大きく、“躁”とうつを繰り返す「双極I型障害」と、“軽い躁”とうつを繰り返す「双極II型障害」に分けられます。「ジプレキサ」の臨床試験は双極I型障害と診断された急性期例に対して行われ、比較対象としてプラセボ(偽薬)と「ハロペリドール」が用いられています。
なお、双極性障害におけるうつ状態に対する適応については、日本、米国、台湾、韓国、中国で国際共同試験として臨床試験が進められているとのこと。
【追記】
日本イーライリリーは2012年2月22日付プレスリリースで、「ジプレキサ」について、双極性障害におけるうつ症状の改善を効能・効果として適応追加承認を取得したと発表しています。
【追記】
日本イーライリリーは2015年9月24日付プレスリリースで、「ジプレキサザイディス錠」の5mg・10mgに続く新規格として、2.5mgの製造販売承認を取得したと発表しています。
【追記】
日本イーライリリーは2015年11月30日付プレスリリースで、「ジプレキサザイディス錠2.5mg」を同日発売したと発表しています。既に販売されている5mgと10mgに続く新規格です。
<関連記事>
・抗精神病薬「エビリファイ」:躁症状改善を追加申請
・抗てんかん薬「ラミクタール」:双極性障害に適応
(2015年12月2日更新)
スポンサーリンク