うつ病対策:秋田県の取り組み

秋田県では自殺率の高止まり傾向が続いており、2010年9月2日県発表「秋田県における自殺の現状」によれば、1995年から2009年まで15年連続の全国1位と、自殺対策は県の最重要課題の一つとなっています。

こうした状況について県では、具体的に次のような要因を挙げていますが、自殺の原因を一つに特定することはできず、様々な要因が複雑に絡み合い、結果的に自殺に追い込まれていると考えています。(2009年8月11日県発表「秋田県における自殺予防対策について」より)

  • 日本海側に面している県は自殺率が高い?
  • 日照時間が短いから?
  • 人口が減少している?
  • 経済的な要因?
  • 県民性?
  • アルコールとの関係?

県では、自殺予防対策として、「情報提供啓発」「相談体制の充実」「うつ病対策」「予防事業の推進」「予防研究」といった施策に取り組んでいます。ここでは、「うつ病対策」についてご紹介します。(2009年8月11日県発表「自殺予防対策施策体系・主要事業」より)

  • 精神科医による一般臨床科医及び看護師に対するうつ対策研修
  • 県医師会による「自殺予防協力医・うつ病治療登録医」制度
  • うつ病に関する正しい知識の普及:市町村で活用できる媒体の作成
  • 患者、家族への支援:保健所におけるうつ教室(患者やその家族を対象とする学習会)の実施

このうち「自殺予防協力医・うつ病治療登録医」制度とは、医療資源のネットワーク化により地域の精神医療・自殺予防を担う仕組みとして導入されたもので、地域の内科などの医師が、うつ病・自殺予防への対策に優先的に従事する「協力医」として、精神科の「登録医」との連携によりうつ病治療を行っています。(2009年7月8日県発表「秋田県医師会「うつ病・自殺予防協力医及びうつ病治療登録医制度」のお知らせ」より)

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(2011年1月4日掲載)
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