児童心理療育施設(情緒障害児短期治療施設)とは?
児童心理療育施設とは、児童福祉施設の一つで、正式には「情緒障害児短期治療施設」といいます。情緒障害とは具体的に、不登校、引きこもり、緘黙、小心、乱暴、夜尿、吃音、チック、爪かみ、拒食、偏食などを指します。なお、「情緒障害」という用語については、誤解や偏見を招きやすいとの指摘があります。
児童心理療育施設(情緒障害児短期治療施設)は、軽度の情緒障害を有する児童を、短期間、入所させ、または保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所後についても相談その他の援助を行うことを目的とする施設です。
児童心理療育施設の設置にあたっては、最低基準(厚生労働省令「児童福祉施設最低基準」)をクリアする必要があります。最低基準を設けている趣旨は、入所している児童が、明るく衛生的な環境において、素養があり適切な訓練を受けた職員の指導により、心身ともに健やかにして、社会に適応するように育成されることを保障するためです。
児童心理療育施設では、医師、心理療法を担当する職員、児童指導員、保育士、看護師、栄養士、調理員(調理業務の全部を外部委託する場合は除く)を置かなければなりません。主な職員の資格や数については、次のとおりです。
児童心理療育施設における心理療法や生活指導は、児童の社会的適応能力の回復を図り、児童が、施設を退所した後、健全な社会生活を営むことができるように行わなければなりません。また、児童の保護者に児童の性質や能力を説明するとともに、児童の家庭の状況に応じ、その家庭環境の調整を行わなければなりません。
(2011年1月9日掲載)
児童心理療育施設(情緒障害児短期治療施設)は、軽度の情緒障害を有する児童を、短期間、入所させ、または保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所後についても相談その他の援助を行うことを目的とする施設です。
児童心理療育施設の設置にあたっては、最低基準(厚生労働省令「児童福祉施設最低基準」)をクリアする必要があります。最低基準を設けている趣旨は、入所している児童が、明るく衛生的な環境において、素養があり適切な訓練を受けた職員の指導により、心身ともに健やかにして、社会に適応するように育成されることを保障するためです。
児童心理療育施設では、医師、心理療法を担当する職員、児童指導員、保育士、看護師、栄養士、調理員(調理業務の全部を外部委託する場合は除く)を置かなければなりません。主な職員の資格や数については、次のとおりです。
- 医師:精神科または小児科の診療に相当の経験を有する者
- 心理療法を担当する職員:大学で心理学を修め学士と称することができる者などで、個人および集団心理療法の技術を有し、心理療法に関する1年以上の経験を有する者
- 心理療法を担当する職員の数は、おおむね児童10人につき1人以上
- 児童指導員および保育士の総数は、通じておおむね児童5人につき1人以上
児童心理療育施設における心理療法や生活指導は、児童の社会的適応能力の回復を図り、児童が、施設を退所した後、健全な社会生活を営むことができるように行わなければなりません。また、児童の保護者に児童の性質や能力を説明するとともに、児童の家庭の状況に応じ、その家庭環境の調整を行わなければなりません。
(2011年1月9日掲載)
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