身体表現性障害とは?

身体表現性障害とは、「器質的機能的な異常が見当たらない」のに、身体面の不調を訴え続ける精神障害で、身体化障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症身体醜形障害などを総称した病気です。なお、圧倒的に女性に多く見られる病気とされています。

■身体化障害
多彩な身体愁訴(頭痛などの痛み、吐き気などの胃腸症状、勃起不全などの性的症状、麻痺などの神経症状)が数年間にわたり持続し、種々の治療に反応しない病気です。

■転換性障害
精神的なストレスや葛藤などが、運動機能や感情の障害となって現れる(この意味での「転換」)病気で、思春期に多く見られる病態です。代表的な転換性障害としては、心因性視力障害、心因性失声、ヒステリーがあります。

■疼痛性障害
特に頑固で激しく苦しい痛みを中心症状とし、発症、悪化、持続に心理的要因が重要な役割を果たしている病気です。

■心気症
疾病恐怖ともよばれ、身体には異常がないにもかかわらず、「自分は癌ではないか」などと長期にわたって不安が継続し、日常生活に支障を来す病気です。自分で勝手に病名をつけ、妄想に近い頑固な身体症状を訴え、また、それに強迫的にこだわり続けます。

■身体醜形障害
醜形恐怖症ともよばれ、人から見れば普通であるのに、当の本人が自分の顔や体型を致命的な欠陥とまでに思い込み、悩み、たとえば1日に何十回と鏡をじっと見続けるなどで、日常生活に支障を来す病気です。

身体表現性障害は心身症と似ていますが、心身症との決定的な違いは、器質的機能的な異常の有無にあります。心身症は、心理的社会的要因が発症や経過に大きな影響を与えているとはいえ、本来が身体の病気ですので、なんらかの異常が発見されます。また、心身症では、循環器系、消化器系、呼吸器系など一つの器官に症状が固定されることが多い一方、身体表現性障害では、身体のあちらこちらの症状が訴えられることが多いとされています。

身体表現性障害の患者は、様々な不定愁訴を訴えて多くの医療機関を渡り歩く(ドクターショッピング)ケースが多く、結果的に症状が慢性化し長期化して、難治性になりやすいとされています。したがって、早いうちに医師との信頼関係を築き、治療を継続することが大切です。また、内科や外科などの身体科の経験だけでなく、心身医療の経験を合わせ持つ医師が望ましいとされています。

(2011年5月29日掲載)
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