躁うつ病治療薬「デパケン」:片頭痛に適応
協和発酵キリンは2011年6月16日付プレスリリースで、躁うつ病の躁状態の治療などに広く使われている「デパケン」(一般名:バルプロ酸ナトリウム)について、「片頭痛発作の発症抑制」を効能・効果として適応追加承認を取得したと発表しています。
「デパケン」は、てんかん治療薬として1975年に発売され、2002年に躁病および躁うつ病の躁状態の適応で承認を取得しています。片頭痛発作の適応追加については、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議における検討結果を踏まえ、2010年5月厚生労働省が同社に対して開発を要請したという経緯があります。
また、2010年10月には薬事・食品衛生審議会において、「デパケン」の片頭痛発作の適応追加について公知申請※を行って差し支えないとの事前評価がなされ、2010年11月同社が公知申請を行っていました。
「デパケン」には、脳内のギャバ(GAVA)やドーパミンの濃度を上昇させたり、セロトニン代謝を促進させる働きがあり、脳内の抑制系の活性化により、抗てんかん作用や抗躁作用のほか、片頭痛発作を抑える作用をもたらすと考えられています。
※公知申請とは、有効性や安全性が医学薬学上広く知れ渡っている医薬品のうち医療上の必要性が高いものについて、臨床試験の全部または一部を新たに実施することなく、承認の可否の判断ができる制度です。
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・頭痛に伴う不安・抑うつ
(2011年6月19日掲載)
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また、2010年10月には薬事・食品衛生審議会において、「デパケン」の片頭痛発作の適応追加について公知申請※を行って差し支えないとの事前評価がなされ、2010年11月同社が公知申請を行っていました。
「デパケン」には、脳内のギャバ(GAVA)やドーパミンの濃度を上昇させたり、セロトニン代謝を促進させる働きがあり、脳内の抑制系の活性化により、抗てんかん作用や抗躁作用のほか、片頭痛発作を抑える作用をもたらすと考えられています。
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