新人教員の病気退職:9割が精神疾患

2011年11月9日付産経新聞によると、全国の公立学校に勤務する1年目の新人教員のうち、病気を理由に退職した人数が2010年度は101人に上り、10年前の20倍に増加したことが、文部科学省の調査で明らかになったようです。病気理由のうち9割が、うつ病などの精神疾患だといいます。

調査対象は、2010年度に採用された全国の公立学校の教員2万5千人余り。病気理由の退職者101人のうち91人が、精神疾患を理由に退職したといいます。なお、病気理由の退職者は、2000年度の5人から年々増加し、2007年度の103人をピークに高止まりしている状態。

文部科学省では、業務の多忙、保護者対応の苦悩、職場の人間関係の希薄などが影響していると見ています。

ちなみに、教員の業務の多忙さ、特に授業以外の事務的作業の多さについては、以前から指摘されており、2011年9月14日付朝日新聞によると、経済協力開発機構(OECD)の調査で、日本における(小学校)教員の事務的作業の多さが、OECD加盟国平均を上回ることが明らかになったようです。

(2011年11月13日掲載)
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