精神障害者アウトリーチ推進事業とは?

精神障害者アウトリーチ推進事業とは、厚生労働省が推進する精神障害者に対する訪問(アウトリーチ※)支援事業です。精神科医、保健師、看護師、精神保健福祉士臨床心理士、作業療法士、相談支援専門員などの多職種から構成されるアウトリーチ・チームが、一定期間、アウトリーチ支援を行うことにより、新たな入院や再入院を防ぎ、在宅生活が維持できるよう、平成23年度から試行的に実施しているものです。
※アウトリーチ(outreach)は、“手を差し伸べる”という意味の“reach out”に由来する英語で、福祉分野においては奉仕活動などの意味を持ちます。

アウトリーチ支援で対象としているのは、認知症、統合失調症、統合失調型障害、妄想性障害、気分障害のいずれかに該当する者(疑い例を含む)のうち、次に掲げる者です。
  • 受療中断者
  • 未受診者
  • 長期入院後に退院した者、入退院を繰り返す者
  • 引きこもり状態の者

具体的なアウトリーチ支援の内容は、主に次に掲げるものです。在宅精神障害者の生活を、医療を含む多職種チームによる訪問などで支えます。
  • 24時間365日、支援対象者及び家族への迅速な訪問、相談対応
  • ケアマネジメントの技法を用いた多職種チームによる支援
  • 関係機関との連絡、調整及びケア会議の開催

実施機関は、支援対象者の危機介入や早期支援に対応可能な多職種チーム体制を備える、次に掲げる機関です。なお、都道府県が、これらの機関に対して業務委託し実施することになります。
  • 精神科病院(往診、訪問看護に対応できること)
  • 精神科を標榜している医療機関(往診、訪問看護に対応できること)
  • 訪問看護ステーション(主として精神障害者への対応を行っていること)
  • 相談支援事業所、地域活動支援センターなど(主として精神障害者の対応を行っており、精神科病院、保健所などと十分に連携を図る体制を講じていること)

支援期間は、支援対象者が、円滑に医療機関や障害福祉サービスによる安定的な支援に移行するまでの間とし、概ね6か月間を目安としています。

【参考資料】
「精神障害者アウトリーチ推進事業の手引き」平成23年4月
(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 精神・障害保健課)

(2011年12月19日掲載)
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