不眠症治療薬「ルネスタ」

エーザイは2012年1月18日付プレスリリースで、国内で開発を進めてきた「ルネスタ」(一般名:エスゾピクロン)について、不眠症の効能・効果で製造販売承認を取得したと発表しています。

「ルネスタ」は、ギャバ(GAVA:ガンマーアミノ酪酸)の働きを増強して催眠効果や鎮静効果を発揮する、非ベンゾジアゼピン系に属する睡眠薬です。ちなみに、ギャバは、脳内の覚醒系(興奮性)の神経伝達を抑制する働きをするだけでなく、脳への酸素の供給量を増加させたり、脳の代謝を活発化させる働きをするアミノ酸の一種です。

「ルネスタ」は、国内外の臨床試験において、一過性不眠と慢性不眠のいずれにも有効であり、また、不眠症の主たる症状である入眠障害と中途覚醒のいずれにも有効であることが示されたといいます。さらに、臨床的に問題となる依存性や耐性、持ち越し効果などは認められず、長期投与の安全性も確認されたようです。

「ルネスタ」は、通常、成人では1回2mg、高齢者では1回1mgを就寝前に服用します。なお、MAX量は、成人では1回3mg、高齢者では1回2mgとされています。

【追記】
エーザイは2012年4月17日付プレスリリースで、不眠症治療薬「ルネスタ」を2012年4月18日から発売すると発表しています。

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(2012年4月17日更新)
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