抗精神病薬「ジプレキサ」:双極性障害のうつ症状改善
日本イーライリリーは2012年2月22日付プレスリリースで、抗精神病薬「ジプレキサ」(一般名:オランザピン)について、双極性障害(躁うつ病)におけるうつ症状の改善を効能・効果として適応追加承認を取得したと発表しています。
「ジプレキサ」は2010年10月、双極性障害における躁症状の改善を効能・効果として既に承認を取得しており、今回の承認取得により、国内初の双極性障害における躁症状とうつ症状の両方を改善する薬剤となります。
双極性障害におけるうつ症状と単極性のうつ病の症状は類似しているため、双極性障害の診断が確定するまでに時間が掛かることが多く、双極性障害の患者の35%が正しい診断を受けるまでに10年以上掛かったという報告もあるようです。
また、双極性障害におけるうつ症状と単極性のうつ病では、治療法が異なります。双極性障害におけるうつ症状では抗うつ薬を投与しても改善が見られず、逆に躁症状を引き起こす(躁転)可能性や病相不安定化のリスクがあることから、正しい診断と適切な治療が重要だとされています。「ジプレキサ」の臨床試験では、躁転やその逆のうつ転が少ないことが確認されているといいます。
<関連記事>
・抗精神病薬「ジプレキサ」:躁症状を改善
・抗精神病薬「エビリファイ」:躁症状改善を追加申請
・抗てんかん薬「ラミクタール」:双極性障害に適応
(2012年3月18日掲載)
「ジプレキサ」は2010年10月、双極性障害における躁症状の改善を効能・効果として既に承認を取得しており、今回の承認取得により、国内初の双極性障害における躁症状とうつ症状の両方を改善する薬剤となります。
双極性障害におけるうつ症状と単極性のうつ病の症状は類似しているため、双極性障害の診断が確定するまでに時間が掛かることが多く、双極性障害の患者の35%が正しい診断を受けるまでに10年以上掛かったという報告もあるようです。
また、双極性障害におけるうつ症状と単極性のうつ病では、治療法が異なります。双極性障害におけるうつ症状では抗うつ薬を投与しても改善が見られず、逆に躁症状を引き起こす(躁転)可能性や病相不安定化のリスクがあることから、正しい診断と適切な治療が重要だとされています。「ジプレキサ」の臨床試験では、躁転やその逆のうつ転が少ないことが確認されているといいます。
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(2012年3月18日掲載)
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