巡回支援専門員整備事業とは?

巡回支援専門員整備事業とは、発達障害支援施策の充実を図るために、2011年4月に厚生労働省の事業としてスタートしたもので、2013年4月に障害者総合支援法が施行されたことに伴い、市町村地域生活支援事業のメニューの一つとして組み込まれることになりました。

巡回支援専門員整備事業は、保育所など子供やその親が集まる施設などを発達障害に関する知識を有する専門員が巡回し、障害が“気になる”段階から支援を行うための体制整備を図り、発達障害児の福祉の向上を図ることを目的としています。

巡回支援専門員には、医師、児童指導員、保育士、臨床心理技術者、作業療法士、言語聴覚士などで発達障害に関する知識を有する者や、障害児施設などにおいて発達障害児の支援に現に携わっている者などが就きます。

巡回先は、保育所、幼稚園、子育て支援拠点施設、児童厚生施設、集団健診会場など、子供やその親が集まる施設や場所で、計画的に巡回支援を行うこととされています。

巡回支援専門員整備事業の実施主体は市区町村ですが、事業の全部または一部を、社会福祉法人やNPO法人など適切な事業運営ができると認められる先に委託することができるとされています。

(2015年9月20日更新)
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この記事へのコメント
1. Posted by Rin   2012年05月22日 21:11
巡回支援専門員整備事業について、
「施設などを発達障害に関する知識を有する専門員が巡回し、障害が“気になる”段階から支援を行うための体制整備を図り、発達障害児の福祉の向上を図ることを目的として」
いるそうですが、支援を必要としているのは成長過程にある発達障害“児”だけでなく、発達障害者・つまり大人の発達障害の人もまた更に、社会生活において複雑かつ深刻であること、自覚や診断がないまま潜在的に社会の中で二次障害であるうつを抱えつつ何とか生き延びている発達障害者が多く存在することを自治体にも認識して欲しいです。
 働く発達障害者が必要としていることは、同じ人間として幸せになりたいという望みと働く権利があることを理解し虐げない職場。そして障害の為にどうしてもうまくできない、作業の向上・スケジュールなどの自己管理、感情のコントロールを困難感を聞きつつ指導援助してくれる、企業に常駐の支援者です。
 障害者にも、健常者と同様に幸せを求める権利はあるはずです。発達障害者が就労し家庭を築き、子供を育ててゆく等自立して生きるためには、社会の理解と支援が必要不可欠です。
 仕事ができないからといって、幸せになる権利を認められず、給料泥棒のように虐げられるのは、あまりにも悲しい。
 理解を広め雇用を守り、社会全体に広げるべく企業を巡回し、従業員の中の(発達)障害者{公表している・いないに関わらず}を、心無い上司や会社側のパワハラから守るための支援事業でもあって欲しいと思います。
2. Posted by 運営者どすこい   2012年05月23日 07:15
Rinさん
はじめまして。どすこいです。
子の幸せを切に願う親の眼差しを感じました。支援事業が一層充実し、健常者側が作り出す壁が徐々に消えて行くことを私も願っています。
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