統合失調症で神経回路の異常

京都大学は2012年9月4日付プレスリリースで、統合失調症の病態に重要な役割を担うと考えられる特定の神経回路の異常を同定したと発表しています。

研究チームは、統合失調症患者37人と健常被験者36人に対して頭部MRI撮像を行い、最新の画像解析方法を組み合わせ、視床と前頭葉を結ぶ神経線維や、前頭葉の大脳皮質(大脳の最も外側を覆っている層)について多面的な解析を行っています。

その結果、統合失調症患者群では、視床と前頭葉を結ぶ神経線維の結合が弱まっていることが示されたといいます。また、統合失調症患者群では、この結合の弱まり度合いと、神経線維と直結する領域の大脳皮質の厚みの減少とが強い相関を示す一方、健常被験者群では、そのような相関は見られなかったといいます。

今回の研究により、神経回路における神経線維の病変と大脳皮質の病変をともに巻き込む病態が明らかになったことで、今後の統合失調症発症メカニズムの解明や、これをターゲットとする新たな治療法の開発に期待が寄せられています。

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(2012年10月4日掲載)
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