「パキシル」がPTSDに適応

グラクソ・スミスクラインは2013年11月22日付プレスリリースで、抗うつ薬「パキシル」(一般名:パロキセチン塩酸塩)について、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の適応追加承認を取得したと発表しています。

2011年3月の東日本大震災後、PTSD治療薬の必要性が注目され、日本トラウマティック・ストレス学会や日本不安障害学会が、PTSD治療薬の早期承認・保険適応を求める要望書を同社や厚生労働省へ提出していたといいます。

「パキシル」が既に欧米においてPTSDの適応を有していたことから、公知申請(臨床試験の全部または一部を新たに実施することなく承認の可否の判断ができる制度)による手続が進められ、今回の承認に至っています。

「パキシル」は、うつ病・うつ状態に加え、多くの不安障害の適応を有するSSRIです。現在適応を有する精神疾患は、次のとおりです。
  • うつ病・うつ状態
  • パニック障害
  • 強迫性障害
  • 社会不安障害
  • 心的外傷後ストレス障害

◇雑感
個人的なパキシルの思い出は、あまり良いものではない。初期用量10mgを続けるという医師の処方のせいだけれど。リスクとベネフィットというが、薬というのはそのギリギリのラインが最も効果的ではないのかな。腐る直前のバナナが最も美味しいように。

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(2013年11月23日掲載)
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