強迫性障害(OCD)の特徴

強迫性障害(OCD)の最大の特徴は、強迫観念や強迫行為(強迫症状)自体は常軌を逸しているものの、それ以外のことについては全く正常な人と同じか、あるいはそれ以上に優れた能力を持っているということです。

また、うつ病などの精神疾患と決定的に違う点は、自分の強迫症状が明らかにおかしいということを、本人が自覚していることです。また、自分の強迫症状が、客観的には実に馬鹿げているもので、他人が見れば奇妙に思うだろうという感覚も持っていることです。

しかし、湧き上がる衝動(強迫観念)があまりにも激しいので、おかしい、馬鹿げていると理解しているにもかかわらず、様々な奇妙な行動(強迫行為)を起こしてしまうのです。

それは、たとえば、過度な手洗い行為であったり、点検や確認行為、儀式的な呪文を唱えるといったものがあります。そして、一度そのワナにはまったら最後、そう簡単には抜け出すことができず非常に苦しむという非常に厄介な病気が、強迫性障害です。

なお、早いケースでは、10歳未満から強迫症状が見られるといわれています。また、思春期以降に発症した強迫性障害は、症状も重く、統合失調症との区別が難しいともいわれています。

◇雑感
昔から強迫傾向があり、その「束縛」に苦しんだ。それはたぶん完璧主義に由来し、日常生活に浸透し、自動思考に固着した結果ではないかと思う。最近はほとんどないが、完璧主義が消えたわけじゃない。人間五十にもなると、いい意味で「緩む」のだろうか。

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(2013年12月23日掲載)
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