強迫性障害(OCD)の受診目安

強迫性障害(OCD)は一般に、性格の問題や習慣、環境など、単一の要因で説明できる病気ではなく、様々な要因が発症や悪化に関与しているといわれています。また、脳自体の機能的な問題が、強迫性障害の発症や悪化のしやすさの背景にある可能性も指摘されています。

大切なことは、強迫性障害は病気であることをしっかりと認識し、早期に精神科や心療内科を受診し、適切な治療を受けることです。

受診の目安として、自分自身でもやり過ぎでは?と感じていても、ますます強迫行為がエスカレートするようであれば、受診をおすすめします。たとえば、手洗いや確認などで1時間以上も費やすようであれば、強迫性障害の可能性を疑う必要があります。

強迫性障害も、うつ病などと同様、早期発見・早期治療が非常に重要です。強迫性障害の治療には、時間がかかります。また、症状には波があり、一進一退を繰り返します。焦らず、じっくりと治療に取り組むことが大切です。

ちなみに、厚生労働省によると、強迫性障害では他の精神疾患との併存がしばしば認められ、中でもうつ病が最も多く、強迫性障害患者に見られるうつ病や抑うつ状態の大半は、強迫性障害により生じる精神的葛藤や疲労、日常や社会生活上の機能的問題などと関連し出現しているといいます。(出典:http://www.mhlw.go.jp/kokoro/disease_detail/1_03_02compel.html)

◇雑感
精神科や心療内科の敷居が低くなったといわれるが、一般の内科にかかるのとは、やはりわけが違う。強迫性障害に限らないが、自分の心を治療の対象にする決意を固めるには、人前で丸裸をさらすのと同じような、抵抗や恥じらいを乗り越えなければならない。

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(2013年12月29日掲載)
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