うつ病最新治療TMSのメカニズム解明

現在脳卒中の後遺症に対して行われている経頭蓋磁気刺激法(けいとうがいじきしげきほう、TMS)という磁気刺激を頭部に与えて脳機能を回復する治療法が、うつ病の最新治療法としても注目されています。

TMSは、うつ病のほか、パーキンソン病や難治性てんかんなどへの応用も広く研究されていますが、なぜ刺激後も効果が持続するのかについてはこれまで明らかにされてきませんでした。

この点について、脳システムの観点からその一端を明らかにしたことを、京都大学が2014年3月11日付プレスリリースで発表しています。

研究グループは、磁気共鳴画像(MRI)装置内で行えるTMS装置を開発し、磁気刺激を与えた直後からその効果を全脳レベルで把握することを可能にしています。

この装置を使った実験の結果、刺激効果は、刺激部位だけでなく、直接刺激を受けていない遠隔部位でも認められ、また、刺激部位を含むネットワークでは、刺激を止めても効果の遷延化(効果が長引くこと)が認められたといいます。

研究グループでは、刺激部位を含む複数の領域が協同することで刺激効果が持続されると結論づけるとともに、今後、TMS治療の評価法開発に取り組んで行きたいとしています。

◇雑感
TMS治療が人気テレビ番組で紹介され、装置を備える病院には問い合わせが殺到しているという。うつ病治療を目的に自由診療で実施している所もあるが1回数万円。必ず治る保証はないし、何回かかるのかも分からない。ただ、高いかは金だけでは測れない。

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(2014年3月21日掲載)
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