他人の不幸は蜜の味の脳科学
誰が初めに言ったのかは知りませんが、「教養とは、他人の心が分かることである」と。このような意味での“教養”のなさを感じさせる人は私の職場などにもいますが、問題は、一朝一夕に身につけられるものではなく、いい大人ではほぼ期待できないということでしょうか。
一方、ネット上のスラングに「メシウマ」というものがあります。「(自分が妬みを抱く他人の不幸で)飯がうまい」の略ですが、これと同じ意味のフレーズに「他人の不幸は蜜の味」というものがあります。
これは、一見不幸でも実は妬みの対象である当の本人が不幸だとは思っていないと分かれば蜜にはなりえないわけで、つまり、他人の心が(一応自分なりに)分かる“教養”があるからこそ成り立つ感情なのでしょうが、不道徳な感情であるとは承知しつつも、味わってしまう感情ではないかと思います。
このような感情について、放射線医学総合研究所などの研究グループが、fMRIを用いた研究により、妬みの感情と他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムを明らかにしたことを、2008年2月12日付のプレスリリースで発表しています。
発表によると、妬みの感情が起こると、体の痛みに関わる脳の「前部帯状回」が活動し、妬みの対象人物に不幸が起こると、快感を与える報酬系でドーパミンが多く存在する「線条体」が活動することが判明したそうです。さらに、前部帯状回の活動が高い人(妬みが強い人)ほど、他人の不幸に対して線条体が強く反応(大きく喜ぶ)したそうです。
◇雑感
<関連記事>
・優越の錯覚:心の健康のバロメーター
(2014年5月28日掲載)
一方、ネット上のスラングに「メシウマ」というものがあります。「(自分が妬みを抱く他人の不幸で)飯がうまい」の略ですが、これと同じ意味のフレーズに「他人の不幸は蜜の味」というものがあります。
これは、一見不幸でも実は妬みの対象である当の本人が不幸だとは思っていないと分かれば蜜にはなりえないわけで、つまり、他人の心が(一応自分なりに)分かる“教養”があるからこそ成り立つ感情なのでしょうが、不道徳な感情であるとは承知しつつも、味わってしまう感情ではないかと思います。
このような感情について、放射線医学総合研究所などの研究グループが、fMRIを用いた研究により、妬みの感情と他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムを明らかにしたことを、2008年2月12日付のプレスリリースで発表しています。
発表によると、妬みの感情が起こると、体の痛みに関わる脳の「前部帯状回」が活動し、妬みの対象人物に不幸が起こると、快感を与える報酬系でドーパミンが多く存在する「線条体」が活動することが判明したそうです。さらに、前部帯状回の活動が高い人(妬みが強い人)ほど、他人の不幸に対して線条体が強く反応(大きく喜ぶ)したそうです。
◇雑感
同じ部位で体の痛みも妬みも起こる。妬みは心の痛みなのか。その痛みを癒すのが対象人物の不幸という蜜だけだとすると、自らの手でその蜜を作ろうとする奴が出て来ても不思議はない。エスカレートするストーカーの心理は、まさにこんなものではないのか。
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(2014年5月28日掲載)
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