脳卒中と自殺との関連
国立がん研究センター(予防研究グループ)は2014年6月26日、ホームページ上で、脳卒中の発症と自殺のリスクとの関連について検討した研究結果を発表しています。
発表によると、脳卒中の発症から5年以内のグループにおける自殺のリスクは、脳卒中になっていないグループの約10倍という結果が得られたといいます。一方、脳卒中から5年以上経過したグループにおける自殺のリスクは、脳卒中になっていないグループと統計学的な差がなかったといいます。
これらは、40〜69歳の男女約12万人を研究開始(1990年または1993年)から2010年まで追跡調査したデータをもとに、脳卒中の発症と自殺のリスクとの関連について検討したところ判明したもの。
自殺の最大の危険因子の一つが、うつ病です。先行研究では、脳卒中の発症後1年以内においては、うつ病の発症リスクが高まると指摘されており、これが今回の研究結果の一因になっている可能性があります。
研究グループでは、特に脳卒中の発症後5年以内においては、(1)うつ病・抑うつ状態をきちんと把握すること、(2)リハビリテーションにより身体的・認知的な障害の程度を小さくすることが、自殺の予防を考えるうえで重要であるとしています。
◇雑感
<関連記事>
・うつ病と脳卒中
(2014年7月5日掲載)
発表によると、脳卒中の発症から5年以内のグループにおける自殺のリスクは、脳卒中になっていないグループの約10倍という結果が得られたといいます。一方、脳卒中から5年以上経過したグループにおける自殺のリスクは、脳卒中になっていないグループと統計学的な差がなかったといいます。
これらは、40〜69歳の男女約12万人を研究開始(1990年または1993年)から2010年まで追跡調査したデータをもとに、脳卒中の発症と自殺のリスクとの関連について検討したところ判明したもの。
自殺の最大の危険因子の一つが、うつ病です。先行研究では、脳卒中の発症後1年以内においては、うつ病の発症リスクが高まると指摘されており、これが今回の研究結果の一因になっている可能性があります。
研究グループでは、特に脳卒中の発症後5年以内においては、(1)うつ病・抑うつ状態をきちんと把握すること、(2)リハビリテーションにより身体的・認知的な障害の程度を小さくすることが、自殺の予防を考えるうえで重要であるとしています。
◇雑感
脳卒中の代表が脳梗塞と脳出血。昔は出血タイプが多かったが、今は詰まるタイプが多いという。いずれにしても心理的ショックと不安は計り知れない。脳卒中が自殺リスクを高めるという研究結果も発表された。まずは大食い・早食いには気をつけるとするか。
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(2014年7月5日掲載)
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