心を癒す「ヒスチジン」

アレルギーを引き起こすことで広く知られている物質に「ヒスタミン」があります。ヒスタミンは、必須アミノ酸の一つ「ヒスチジン」を原料として体内で合成される物質で、気管支や腸管の収縮、血管拡張、血圧降下などの作用があります。

ヒスタミンはアレルギーを引き起こす元凶と考えられがちですが、脳内の神経伝達物質として機能し、不安を和らげる作用もあるとされることから、最近ではその効用が見直されているようです。

東北大学が行った研究においても、ヒスチジン含有量を通常食よりも25%減少させた低ヒスチジン食を与えたマウスに、脳内のヒスタミン量の減少と共に、ヒトで見られる不安行動に似た行動の増加が認められたといいます。(東北大学2014年9月25日付プレスリリースより)

ヒスチジンは、カツオを筆頭として、マグロ、ブリ、サバ、サンマ、イワシなどの魚類に多く含まれています。また、肉類では特に鶏肉に多く含まれています。

◇雑感
花粉症で悩む僕もヒスタミンこそ諸悪の根源だと思っていたが、それはどうも誤解と偏見であったか。その原料となるヒスチジンは、脂肪の燃焼を促進するという大変有り難い効果もあるらしい。花粉症は舌下免疫療法にまかせ、鰹節をせっせといただこうかな。

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(2014年9月28日掲載)
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