うつ病における休職の可否
日本うつ病学会は2016年7月31日、「日本うつ病学会治療ガイドライン II.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害」を改訂し、ホームページ上で発表しています。
2回目となる今回の改訂では、勤労者のうつ病における休職の可否に関する事項が追加され、軽症のうつ病では必ずしも「休職」という選択が良いとは限らないことが、次のように述ベられています。
また、休職にはメリットだけでなくデメリットもあり、休職の可否の判断にあたっては、次のようなメリット・デメリットを踏まえたうえで、患者の個々の状況を勘案し、慎重に判断する必要があるとしています。
【出典】
「日本うつ病学会治療ガイドライン II.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害」2016年7月31日改訂版(PDF)
◇雑感
<関連記事>
・うつ病治療ガイドライン:日本うつ病学会が発表
(2016年9月29日掲載)
2回目となる今回の改訂では、勤労者のうつ病における休職の可否に関する事項が追加され、軽症のうつ病では必ずしも「休職」という選択が良いとは限らないことが、次のように述ベられています。
うつ病の重症度が高く、就労そのものが困難と判断すれば、休職の選択は不可避であろう。しかし、重症度が低い場合、必ずしも、「休息=休職」、「ストレス軽減=休職」ではない場合もあることを考慮して、休職が持つ意味を個々の症例で十分に検討する必要がある。
また、休職にはメリットだけでなくデメリットもあり、休職の可否の判断にあたっては、次のようなメリット・デメリットを踏まえたうえで、患者の個々の状況を勘案し、慎重に判断する必要があるとしています。
メリット
デメリット
- 職業上のストレスや葛藤から離れ、保護的環境で回復を図ることができる。
- 回復に向け、治療やリハビリテーション、周囲の関係者との関係修復などにあてる時間を、より多く確保できる。
- うつ病発症(あるいは治療薬剤)によって、普段より生じる可能性が増す、職場で起こる事故のリスクを減らすことができる。
デメリット
- 日中の活動性が低下することや、職場で得られていた日常的対人接触の機会を失い孤立した生活を送る結果、病状悪化につながり得る。
- 職場を離れている期間が長くなると、結果的に復職への不安が高まり、ある種の「職場恐怖」ともいうべき状態が生じる可能性がある。
- 以上の結果、職場を長く離れていると、より復職が困難になり得る。
【出典】
「日本うつ病学会治療ガイドライン II.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害」2016年7月31日改訂版(PDF)
◇雑感
うつ病を発症した当時の会社からはなかったが、その後転職した二度目の会社からは何度も休職を勧められた。しかし、頑なに断り続けた。なぜならば、僕にとって「休職=逃げ」ではなかったから。逃げる一心のエネルギーで生きていたようなものだったな。
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・うつ病治療ガイドライン:日本うつ病学会が発表
(2016年9月29日掲載)
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