産後うつを唾液で予測できる可能性

金沢大学は2025年12月25日付プレスリリースで、唾液中のオキシトシン濃度を計測することにより、産後うつの発症リスクを予測できる可能性があることを発見したと発表しています。

「産後うつ」とは、産後に発症するうつ病の一つで、抑うつ気分(涙もろさ・悲しみ・無力感など)や不安、意欲の低下、睡眠障害、食欲低下、自尊心の低下などの症状が2週間以上続くとされ、また、産後の母親の約10〜20%で発症するといわれています。

研究グループは今回、乳児関連刺激(授乳・子どもとの直接的な触れ合い・子どもの動画視聴)に対する唾液オキシトシン濃度の変化と、一般的に用いられている産後うつのスクリーニング尺度によるスコアとの関連を検証しています。その結果、ローリスクの母親では唾液オキシトシン濃度が有意に上昇したのに対し、ハイリスクの母親では有意な濃度変化が見られなかったといいます。

目で見ることができない産後の母親の心の不調を生物学的な指標で客観的に捉える可能性が期待されると共に、自宅で簡便に採取できる唾液サンプルを用いることで、将来、母親が自身の心の不調に気づき、早期に必要なサポートを受けるという主体的行動に繋がることが期待されます。

【出典】
金沢大学 プレスリリース(PDF)

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(2025年12月28日掲載)
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