ケタミンがうつ症状を改善する仕組みを解明

横浜市立大学は2026年3月5付プレスリリースで、ケタミン治療の抗うつ効果が、ヒト脳内AMPA受容体(脳内の情報処理の中心的な役割を担う神経伝達物質であるグルタミン酸の受容体の一つ)の動態変化によって媒介されていることを明らかにしたと発表しています。慶應義塾大学との共同研究による成果です。

ケタミンは麻酔薬として薬事承認されている薬剤で、欧米を中心とする多くの研究において、治療抵抗性うつ病患者に対する低用量のケタミン治療の有効性が示されているといいます。なお、日本国内において、うつ病治療としての承認は現在受けていません。

研究グループは今回、治療抵抗性うつ病患者(TRD患者)を対象として、ケタミン治療前後のAMPA受容体分布をPETにより縦断的に撮像し、治療前の患者のAMPA受容体分布異常や、治療後のうつ症状の改善と特定の脳領域におけるAMPA受容体密度の変化が有意に相関することを見出しています。

ケタミン治療前後のAMPA受容体分布
(画像はプレスリリースより)

本研究により、ケタミンのうつ症状を改善する仕組みが分子レベルで解明されたことから、今後、この知見を基に、新規抗うつ薬の開発などへの応用が期待されます。

【出典】
横浜市立大学 プレスリリース

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新タイプ抗うつ薬としてのケタミン

(2026年3月8日掲載)
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