ADHDの身体疾患、アルコール依存が媒介

獨協医科大学は2026年4月9日付プレスリリースで、注意欠如・多動症(ADHD)の症状と身体疾患、およびその背景にある要因について検討したところ、ADHD症状を有する人では、特定の身体疾患で有意な関連性が認められたことなどを発表しています。

研究チームは今回、2024年に実施された全国インターネット調査データを用いて、約3万人の成人を対象に解析を行っています。その結果、ADHD症状を有する人では、調査対象とした18種類の身体疾患とアルコール依存症のなかで、アレルギー性鼻炎以外の全てにおいて有意に高い関連が認められ(図1)、特に、慢性肝炎/肝硬変、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などで強い関連が認められたといいます。

図1_ADHDと身体疾患の関連性
(画像はプレスリリースより)

さらに、重要な発見として、ADHD症状を有する人ではアルコール依存の頻度が高く、アルコール依存がこれらの関連の一部を“媒介”していることが示されたといい、がんでは約9割、脳卒中では約7割の関連がアルコール依存を介して説明される結果だったといいます。

ADHDはこれまで精神疾患として理解されてきましたが、本研究は、生活習慣や行動を介して身体疾患にも広く影響を及ぼしうることを示しています。特にアルコール依存は介入可能な要因であることから、ADHDの診療において飲酒行動への評価や支援を組み込むことが、身体の健康改善につながる可能性があります。

【出典】
獨協医科大学 プレスリリース(PDF)

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(2026年4月29日掲載)
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