ストレスに対する人間の反応

ストレスとは、もともと工学系の専門用語で、物体に加わった外力と物体の反発力によって生じる歪みのことをいいます。

これを人間の体にあてはめて独自の学説「ストレス学説」を発表したのが、カナダ・モントリオール大学の内分泌学者ハンス・セリエ博士です。

ストレス学説では、人間の体が、外傷や寒冷、伝染病などの刺激(ストレッサー)に遭遇すると、ストレッサーの種類に関係なく一連の防御反応が生じ、それは主に内分泌機能の働きによるとしています。

セリエ博士は、人間の体がストレスに対してどのように反応していくかを時間の経過を追って研究し、「3段階説」を唱えました。

1.警告反応期
これは何の備えもない時に、突然ストレスにさらされた時に示す反応で、例えば、「疲れたなぁ」といった注意信号がこれに該当します。

2.抵抗期
さらにストレスが持続すると、体はストレスに対して精一杯抵抗し、血圧や心拍数が上昇するなど体の機能が最も活動します。

3.疲憊期(ひはいき)
第2期以上にストレスが強すぎたり長期間にわたったりすると、ちょうど電池が切れるように抵抗力が弱まり、消耗してしまうのがこの時期です。

(2008年4月10日掲載)
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