昇進うつ病とは?

昇進うつ病とは、昇進による環境や仕事内容の変化が心身に負担をかけて、職場へ適応できなくなったときに罹るうつ病をいいます。

一般的には昇進は喜ばしいことで、本人も会社からの期待に応えようと頑張ります。しかし、昇進すれば当然責任も重くなり、仕事量も増加し、また人間関係も一層複雑になります。

思ったように仕事が進まないことも多くなり、やがて、ストレスと焦りで心理的に混乱し始めます。やがて、挫折せざるを得なく時がきます。

昇進うつ病は、このような経過をたどります。

昇進うつ病は、管理業務に不向きな性格の人が罹りやすいといわれています。また、責任感が強い、上昇志向である、仕事中心に生きてきた、仕事や人生に対してきまじめである、仕事について家族などに相談しない、といったタイプも昇進うつ病に罹りやすいようです。

昇進うつ病の特徴としては、辛くても無理して頑張る傾向が強いだけに、うつ病が重症化しやすいということです。

昇進うつ病の症状としては、体がだるい、動悸、頭痛、めまい、発汗、吐き気、下痢、不眠など、自律神経失調症が示す症状全般にわたります。

昇進をきっかけとしたうつ病の他にも、転勤や失業、転職、退職など、環境の変化に伴ってうつ病になるケースも最近増加しているといいます。また、大きな仕事をやり終えた後で落ち込む「荷降ろし症候群」という症状も、昇進うつ病に似た症状といえます。

昇進うつ病の一方で、もう出世は見込めないという現実を知り、先が見えたことで空しさに襲われ、うつ状態を招くケースを「上昇停止症候群」とよんでいます。

特に、さまざまなストレスを抱える中高年層の方は、昇進うつ病や荷降ろし症候群、上昇停止症候群に用心する必要があります。

(2008年4月10日掲載)
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