うつ病が呈する様々な症候群

うつ病が呈する、あるいはうつ病に似た症状を呈する様々な症候群(シンドローム)があります。よく知られている症候群としては、次のようなものがあります。

■空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)
空の巣症候群は、ようやく子育てが終わった年代の主婦に多くみられます。
子供が独立したり夫の不在といった環境要因と、更年期のホルモン変動といった要因が影響し合い、関心を向ける対象が急になくなり、自分が家族に必要とされていないという役割喪失を経験し、むなしさや寂しさを感じたり、うつ状態を示すもので、このような状態をひなが巣立った後の空の巣に例えたものが、空の巣症候群です。
空の巣症候群は、子供の大学進学や就職、結婚などが引き金となり、ほっと一息ついたところで起きることが多いといわれています。
空の巣症候群は、キッチンドリンカーからアルコール依存症に発展することが多いので注意が必要とされています。

■上昇停止症候群(昇進停止症候群)
上昇停止症候群(昇進停止症候群)は、中年のサラリーマンに見られるもので、「会社人間」が中年になり、「これ以上は出世できない」と気づいたときに起こるといわれています。

■燃え尽き症候群
燃え尽き症候群は、ハードな職場で一生懸命働いていた人が、あるとき、あるきっかけで、「自分は何のために働いてきたのだろう」と自問自答し苦悩し、ある日ダウンして出社できなる状態をいいます。気力がなくなり、目はうつろになります。
燃え尽き症候群の実態は、(軽い)うつ病の場合が多いといわれています。

■サンドイッチ症候群
サンドイッチ症候群は、上司からは過剰なノルマを与えられ、部下からは仕事がきつすぎると責められるような状態の中間管理職が陥ります。
上司と部下との間で板ばさみになり、強いストレスからうつ状態に移行します。

(2008年4月9日掲載)
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