心を癒す「音楽療法」

音楽療法とは、音楽を治療的に利用した療法のことで、古代ギリシャ時代から始まったといわれています。

音楽療法の治療的な意義としては、心身の平穏作用、感情のカタルシス作用、非言語的な自己表現の実現とコミュニケーション作用などがあります。また、音楽療法は、自閉症児や精神疾患の患者などに用いられ効果を上げています。また、音楽療法は、合唱や合奏による集団療法的な側面をも合わせ持つとされています。

このようなことから、音楽療法には、ストレスで疲れた心身を癒し、自律神経を正常に戻していく効果があると一般にいわれています。

音楽療法にはいろいろなジャンルがありますが、ストレス解消効果が最も高いとされているのは、クラシック音楽です。

ただ、個人的には、ジャンルにとらわれすぎずに、自分の好きな音楽を聴くのが良いと思います。

音楽療法においては、癒しを得るためには、その時の自分の感情に最も近い音楽を聴くと良いと考えられています。

悲しいときには悲しい曲を、体調のすぐれないときには静かにリラックスできる曲を聴くことが、音楽療法では良いとされています。

なぜなら、気分が落ち込んでいるときに明るい曲で元気を出そうとすると、「悲しい」という感情を無理矢理閉じ込めてしまうことになるからです。

「悲しい」時には「悲しい」ことを受け入れるために、気分や体調に合った音楽を聴きましょう。

そうすると、気分や体調に音楽のリズムが同調し、心身をリラックスさせてくれるはずです。

(2008年4月9日掲載)
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