心を癒す「温泉」2

温泉は古くから心身の「癒やし」に利用されてきています。この温泉の癒やしの効用を医学的に解明し、積極的に利用しようというのが温泉療法です。

■温泉とは?
日本の温泉法では、地中から湧き出た時の温度が25度以上、あるいは指定された18種類の成分(硫黄、鉄、炭酸水素ナトリウムなど)のうち一つ、またはこれらの総量が基準濃度以上であることと定められています。

■温熱で疲労回復
温泉の効能・効果については、物理的効果、化学的効果、転地効果の3つに大きく分けることができます。

物理的効果とは、主に温泉の温熱によるもので、温度の高さにより交感神経や副交感神経が刺激され、それぞれ異なった影響を体にもたらします。

また、新陳代謝も高まり、体内の老廃物(乳酸、二酸化炭素など)の排せつが促進され疲労回復が早まります。

■化学的効果
化学的効果とは、温泉の一番の特徴である化学成分が皮膚から直接浸透したり、飲むことにより胃腸から吸収される薬理効果をいいます。

したがって、温泉から出る時にぬるぬるするからといってシャワーを浴びたのでは、せっかくの温泉の有効成分を洗い流してしまうことになります。

■転地効果
周囲の環境が変わる転地効果も温泉療法の重要な要素の一つです。

日ごろ生活している周囲の喧騒から離れ、自然の懐に抱かれた温泉へ旅すると、山間部や海辺のすがすがしい自然環境の変化がストレスを解消してくれ、体に安らぎを与えてくれます。

一般に温泉で転地効果を得るためには、100キロ以上離れた温泉地に出かけ、1〜2週間程度の滞在が理想的とされています。

(2008年4月10日掲載)
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