うつ病は遺伝するか?
一人のうつ病患者を中心にして、その家系の中にうつ病にかかった人がどの位いるかを調べた家系調査によると、その子供や兄弟・姉妹では10〜20%位、甥や姪では2〜3%という数字が出ています。
家系の中でうつ病にかかった人を持つ人のうつ病の発症率は、一般の人のうつ病の発症率に比べて、非常に高い数字だといわれています。
また、一卵性双生児がうつ病にかかったとして、もう一方にうつ病が発症する一致の度合を調べた調査では、50〜75%という高い数値が出ています。
このことだけをみると、うつ病にかかりやすい素質は、遺伝によって親から子へと伝えられるように思われます。
けれども、一卵性双生児の一致の度合も100%でないわけですから、遺伝だけでうつ病を発症するわけではなく、素質の上に、いろいろな環境的な誘引が加わってうつ病が発症するものと考えられています。
したがって、うつ病の遺伝について、いたずらに恐れる必要はないと思います。
日常生活の上でゆとりをもち、無理を避け、休養を充分にとることを心がけることが、うつ病を遠ざける上で大切なことだと思います。
(2008年4月10日掲載)
家系の中でうつ病にかかった人を持つ人のうつ病の発症率は、一般の人のうつ病の発症率に比べて、非常に高い数字だといわれています。
また、一卵性双生児がうつ病にかかったとして、もう一方にうつ病が発症する一致の度合を調べた調査では、50〜75%という高い数値が出ています。
このことだけをみると、うつ病にかかりやすい素質は、遺伝によって親から子へと伝えられるように思われます。
けれども、一卵性双生児の一致の度合も100%でないわけですから、遺伝だけでうつ病を発症するわけではなく、素質の上に、いろいろな環境的な誘引が加わってうつ病が発症するものと考えられています。
したがって、うつ病の遺伝について、いたずらに恐れる必要はないと思います。
日常生活の上でゆとりをもち、無理を避け、休養を充分にとることを心がけることが、うつ病を遠ざける上で大切なことだと思います。
(2008年4月10日掲載)
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