季節性うつ病(冬季うつ病)とは?

季節性うつ病(季節性感情障害)とは、日照時間が短くなり気温が低下する秋から冬にかけてうつ状態が現れ、春から夏にかけて自然に軽快するうつ病をいいます。季節性うつ病は、特に日照時間が大きく関係しているといわれています。

このようなことから、季節性うつ病は、冬季うつ病とよばれることがありますが、稀に、冬季うつ病と逆のパターンもあるようです。

季節性うつ病は、過眠、食欲増加、特に炭水化物や甘い物がほしくなるのが特徴です。また、夏期には、躁状態が現れる場合があるといわれています。

季節性うつ病は、20〜30歳代の女性に多くみられ、また、高緯度地域ほど発生頻度が高いといわれています。

私は、冬の時期に、医師から季節性うつ病について説明を受けたことがありますが、自分自身を振り返ると、うつ病の症状に顕著な季節的な傾向はないので、個人差があるのかなと思っています。

季節性うつ病は、抗うつ薬はあまり効果がないとされており、人工的に強い光を浴びる高照度光照射治療が広く用いられています。

通常の室内の明るさは300〜500ルックス程度ですが、高照度光照射治療の場合では2200から3500ルックス程度の強い光を早朝2時間ほど浴びます。

高照度光照射治療の季節性うつ病に対する効果の現れは早く、2〜4日でうつ状態が軽減するといいます。ただし、高照度光照射治療を中断すると、また元のうつ状態に戻ってしまうので、継続していく必要があるといわれています。

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(2008年4月10日掲載)
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