人の話しが頭に入らない

うつ病になると、思考力、記憶力、判断力、決断力が極度に衰えます。

うつ病では思考力や判断力などが極度に低下するので、他人に何か質問されても満足な回答ができなかったり、他人から何か説明を受けても、ぼーっとして全然頭に入らなくなります。

うつ病のこれらの症状は、脳の機能自体の低下によって起こります。

また、うつ病になると、不安やストレスが大きくなりすぎて、全く心の余裕がなくなります。

うつ病とは、ちょうどパソコンのメモリーが不足して動きが鈍くなっている（あるいはフリーズしている）状態とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

うつ病になると思考力や判断力などが極端に落ちますので、本当にごく些細なことでも決断できなくなります。

反面、うつ病においては、会社を退職するなど、重大な事を安易に決断してしまうこともあります。

この背景には、「自分が悪い」「自分はダメ人間」という自責の念や、「自分は完全におしまいだ」といったうつ病によく見られる非常に悲観的な考えが存在します。

（2008年4月10日掲載）