不安障害とは?

心身ともに健康な人であっても、日常生活の中で不安と縁がない人はいないと思います。

たとえば、経済的な不安や人間関係にかかわる不安、仕事の心配、病気など、多岐にわたります。

健康な人が誰しも持つこのような不安は、本人にとって耐えられるものであり、一定の時期が経てば気にならなくなります。

一方、病的な不安とは、悩みの程度が激しく、繰り返し生じ、克服することが困難な場合です。

病的な不安に陥ると、何か恐ろしいことが起こりそうに感じ、精神的な緊張が激しく、イライラして落ち着かず、日常の出来事に対してうわの空といった状態になります。

さらに、これらの強い不安によって、動悸がしたり、冷や汗をかいたり、手足が震えるなど、身体症状となって現れるようになります。

このように、日常生活に支障をきたすような状態を総括して「不安障害」といいます。

不安障害は、かつては神経症(俗にノイローゼとも)とよばれていましたが、現在では神経症という用語はあまり使われなくなっています。

不安障害は、一般に、恐怖症強迫性障害全般性不安障害ストレス障害パニック障害の大きく5つに分類されています。

(2008年4月10日掲載)
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