社会不安障害(SAD)とは?

社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、人前で恥をかいたり、恥ずかしい思いをすることに対して絶えず極度の不安や恐怖を感じていて、人前で話したり、食べたり、飲んだり、字を書いたりするような場面に置かれると、強い不安反応が誘発され、職場や学校などの社会生活をはじめ、外出が困難となるなど日常生活にも著しい支障をきたす疾患をいいます。

社会不安障害の症状の特徴は、人前で恥をかくことなどに対する強い不安や恐怖を伴う「予期不安」と、そのような状況からの「回避行動」にあります。身体的な症状としては、動悸、手足の震え、赤面、発汗、吐き気などの胃腸の不快感、下痢、緊張、混乱、尿意などがあげられます。また、激しい恐怖場面では、パニック発作を起こすこともあります。

社会不安障害を患っている人は、相手にどう思われるかを非常に気にして、自然体で行動することができません。社会不安障害の本人自身は、他人の目や評価を必要以上に恐れていること、自分の対人反応が過剰であるということを認識はしていますが、自分ではどうすることもできないのです。

社会不安障害は、10歳代半ばまでに発症することが多く、18歳未満では症状が6か月以上続くことが診断の基準となっているようです。

社会不安障害は、社会的な成長とともに徐々に症状が軽くなる場合もありますが、社会不安障害を治療せずに放置すると、うつ病アルコール依存症になりやすいといわれています。特に、社会不安障害の患者の約7割にうつ病との併発がみられるともいわれ、早期に専門医を受診することが重要となります。

<関連記事>
社会不安障害を「社交不安障害」に変更

(2008年4月14日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by daikaisui   2010年08月11日 17:09
いろいろな病がありますね。
 参考になります。
2. Posted by 運営者どすこい   2010年08月11日 22:46
daikaisuiさん
はじめまして。ご訪問、コメントありがとうございます。
一口に心の病といっても、いろいろありますね。「心」の病だからこそ、かもしれませんが。
また、コメントお願い致します。
3. Posted by まこと   2011年07月05日 22:12
20代後半の無職の者です。
以前は一応キャラクターデザイナーとして
活躍してましたが、最近は全く仕事が
ありません。
将来を考えて就職しましたが、上司から
いじめを受け、退職し、その後「社会不安障害」、
「仕事をしてはいけない」と診断されました。
そのため家族で唯一働かず暮らしています。
さらに去年腕に癌ができてしまい、手術をし、
体にも障害を持ってしまいました。
そんな私ですがその後も精神疾患と
身体障害を患いながらも幼い頃からの夢だった
漫画家になりたくて、日々描き続けています。
が、最近自分より若い方がデビューされ、
ウィキペディアに掲載されたりすると
うらやましくて悔しくて、ひどく哀しく
なってしまいます。
ウィキペディアだけではなく、普通に
サラリーマンとして働いている兄、友人に
対しても敵対心を抱いてしまいます。
そしてそんな自分が凄く嫌になります。
これは兄、友人、漫画家だけではなく、
テレビタレントに対しても感じます。
年齢が記載されるウィキペディアなんて
なくなればいいのに、と思うのはまだ良い
のですが、自分より早く時の人になる人間は
死んでしまえば良いのにと、恐ろしく馬鹿げた
ことを思うことがしょっちゅうあります。
最近は特に顕著です。
以前何度もこの類のことを家族に相談しては、飽きられているので主治医以外には
誰にも打ち明けられず、苦しいです。
さらには最近では著名人だけではなく、
犯罪者さえもが「私より若いのに人を殺してる」
と羨望すら感じるようになってしまいました。
このままでは本当にまずいと思い、
投稿させていただきました。
どうかアドバイスをお願い致します。
4. Posted by 運営者どすこい   2011年07月06日 12:07
まことさん
はじめまして。どすこいです。
「このままでは本当にまずい」とありましたが、本当にまずいのかなあ、と私は思います。障害を抱えながらも、幼い頃からの夢だった漫画家を目指して、日々頑張っているのですから。
家族の中で一人だけ定職につかない、収入も得られない状況も重なり、焦りも非常にあると思います。だから、人を蹴落としても、何としても這い上がりたいという気持ち、すごくよく分かりますし、当たり前の人情だと私は思います。犯罪者に対する気持ちも、物騒ですが、その自然な延長線上にある事柄だと思います。
漫画家は人に夢を与えるのが仕事だから、その漫画家を目指す人間が、夢のない物騒なことに囚われていてはダメだ。とは、私は全然思いません。むしろ、夢を与える仕事に携わる人間だからこそ、現実をしっかりと見つめなければならないと思います。なぜならば、夢という概念は、現実という概念と常にセットでなければ、成立しないものだからです。白は、黒があるからこそ、白になるのです。
現実をしっかりと見つめれば見つめるほど、まことさんの夢が明確になって行くと思います。夢は大事ですが、現実はさらに大事です。治療を続け、自分自身を見つめ、夢の方向を見失わない。辛い葛藤を解きほぐすには、この地道な努力を積み重ねることしか方法がないと私は思います。
5. Posted by まこと   2011年07月06日 16:42
挨拶が遅れてしまってすみません。
どすこいさん、初めまして。
3月末に持ち込みしてから自信がついて
いたのですが、再びここ最近になって
強烈に不安と焦りが押し寄せてきたので
本当に辛かったです。
そして今は昨日までの感情が嘘のように
楽になっています。
これにも波があるようなので、またあの恐怖が
蘇ってくるのでは…と考えてしまいそうになる
自分がいますが、そう思うより先に、
手を動かしています。
「物騒なことを考えるのは自然の人情である」
どすこいさんのお言葉が本当に胸に染みて
涙が溢れてきました。ありがとうございます。
自分を卑下するわけではないのですが、
良い言葉も出てこないので、一言だけ。
このサイトにめぐり合えて感謝しています。
強い人間ではないので、またたびたび
お邪魔することがあるかもしれませんが、
どうかよろしくお願いします。
追伸:母にちょっと近いことを言ったら
「根詰めすぎて、疲れてるんだよ」と言われ
ました。確かにそうかもしれません。
くたびれてても良い作品は出来ませんよね。
適度に休みながら、プロを目指して頑張ります。
6. Posted by まこと   2011年07月09日 17:52
先日こちらで悩み相談に乗って頂きました。
この度はありがとうございました。
おかげで随分楽になりました。
頑張って漫画を描こうと張り切っていますが、
実はお昼〜夕方ごろになると
(午前中の場合もある)激しい眠気が襲って
きて、何度も漫画を描くのを
中断してしまいます。
やる気はあるはずなのに、どうもすぐ疲れて
しまい、眠くなってしまうのです。
主治医は「うつと社会不安を治すのに
眠ることは悪いことじゃない」というのですが
うつだけでなく、手術した腕がまだなじんで
おらず、疲れやすいというのも
あるかもしれませんが、もう少し眠気を
抑えたいと思う自分がいます。
(新聞で似たような悩み相談が乗っており、
やりたいことであるがための
プレッシャーが強すぎるため眠気が
押し寄せる、と言った内容が
書かれていました)
焦りがまだあるのかもしれませんが、
眠くなったら無理しないで眠ったほうが
良いのでしょうか?私としては時間が
もったいない気持ちがして、「しまった、
また寝ちゃった」と強く思ってしまい、
自己嫌悪になってしまうのですが…
よろしければまたアドバイスを
お願い致します。
7. Posted by 運営者どすこい   2011年07月09日 18:54
まことさん
漫画を描くスタイルに拘っていませんか?まことさんには分かり切ったことだと思いますが、漫画は絵だけで成り立つものではありません。絵とストーリーとが常にセットで成り立つものです。精緻な絵を描くには場所を選ぶでしょうが、ストーリーは何時でも何処でも練ることができます。そこで、眠気を覚ますために、散歩に出掛けてはどうでしょう。歩きながらでもメモは取ることができますよね。その他、工夫はいくらでもできるはずです。車の運転中なら、ICレコーダーに吹き込みます。お風呂の中なら、ひたすらストーリーを頭の中で膨らませます。
プロとは、四六時中その道を考え、工夫を重ねている人ではないのですか?
8. Posted by まこと   2011年07月09日 19:11
どすこいさん、アドバイスをありがとう
ございます。散歩と言うのはとてもいいと
思いました。
車の運転はできませんが、散歩なら気軽に
眠気解消になりそうです。帰ったら帰ったで
寝てしまいそうでもありますが(笑)。
散歩は好きで、確かにその間も漫画の内容を
考えています。というより漫画のことしか
考えていません^^;
ただ腕が不自由でメモは取れないので、
途中で座ったりしなければなりませんね。
あ、携帯でメモを取るのが良いかな?
とにかくアドバイスをありがとうございます。
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