パニック発作とパニック障害
パニック発作は、不安発作ともいい、激しい動悸、めまい、呼吸困難、吐き気、手足のしびれ、発汗(冷や汗)、胸が締め付けられるような胸痛などの自律神経症状が突然起こるもので、強い不安感や恐怖感を伴います。パニック発作は、特定の原因がない状態の時(睡眠中など)でも起こることがあります。
パニック発作は、発作が始まってから10分以内に頂点に達し、長くても30分から1時間ほどでおさまる場合が多いようですが、このまま死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかといった強い恐怖を感じ、救急車で病院に搬送されるケースも多いようです。
パニック発作のために強い苦痛を味わい、再度パニック発作が起こるのではないかと心配する「予期不安」を抱き、この不安が日常生活に支障をきたすほど膨らんでしまう病気がパニック障害です。パニック障害は、予期不安が原因となりパニック発作をまねく場合もあり、悪循環に陥りやすいという特徴があります。
一生のうちでパニック発作を起こす人は全人口の10%程度で、その中の25%程度がパニック発作を繰り返しパニック障害へ進展するといわれています。このことから、パニック障害の有病率は3%前後と、決して稀な病気ではありません。
パニック障害の好発年齢は男女とも差はなく、20歳から30歳代が多いといわれていますが、実際の患者数としては、女性が非常に多く、男性の2〜3倍といわれています。
思春期の女性に多くみられる過呼吸症候群(過換気症候群)は、パニック障害の症状として起こることが少なくないとされています。
また、パニック障害は、うつ病や広場恐怖に発展することが多いとされています。
パニック障害の治療としては、予期不安を軽減させるために比較的即効性のある抗不安薬や、抗うつ薬であるSSRIなどを用いる薬物療法と、行動療法や認知療法などの精神療法を併行して行うのが一般的です。
行動療法の中では「曝露療法(ばくろりょうほう)」が用いられる場合があります。曝露療法とは、パニック発作を起こした時の具体的な状況や場所をあげられるだけ多くあげてもらい、そのうち最も不安の弱いものから順番にその状況を実際に再度経験(曝露)し、恐怖感がなくなるまで繰り返していくという治療法です。段階的に成功体験を積み重ねることで、恐怖感を軽減させ、自信をつけていこうという治療法です。
<関連記事>
・不安障害の生涯有病率
(2008年4月18日掲載)
パニック発作は、発作が始まってから10分以内に頂点に達し、長くても30分から1時間ほどでおさまる場合が多いようですが、このまま死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかといった強い恐怖を感じ、救急車で病院に搬送されるケースも多いようです。
パニック発作のために強い苦痛を味わい、再度パニック発作が起こるのではないかと心配する「予期不安」を抱き、この不安が日常生活に支障をきたすほど膨らんでしまう病気がパニック障害です。パニック障害は、予期不安が原因となりパニック発作をまねく場合もあり、悪循環に陥りやすいという特徴があります。
一生のうちでパニック発作を起こす人は全人口の10%程度で、その中の25%程度がパニック発作を繰り返しパニック障害へ進展するといわれています。このことから、パニック障害の有病率は3%前後と、決して稀な病気ではありません。
パニック障害の好発年齢は男女とも差はなく、20歳から30歳代が多いといわれていますが、実際の患者数としては、女性が非常に多く、男性の2〜3倍といわれています。
思春期の女性に多くみられる過呼吸症候群(過換気症候群)は、パニック障害の症状として起こることが少なくないとされています。
また、パニック障害は、うつ病や広場恐怖に発展することが多いとされています。
パニック障害の治療としては、予期不安を軽減させるために比較的即効性のある抗不安薬や、抗うつ薬であるSSRIなどを用いる薬物療法と、行動療法や認知療法などの精神療法を併行して行うのが一般的です。
行動療法の中では「曝露療法(ばくろりょうほう)」が用いられる場合があります。曝露療法とは、パニック発作を起こした時の具体的な状況や場所をあげられるだけ多くあげてもらい、そのうち最も不安の弱いものから順番にその状況を実際に再度経験(曝露)し、恐怖感がなくなるまで繰り返していくという治療法です。段階的に成功体験を積み重ねることで、恐怖感を軽減させ、自信をつけていこうという治療法です。
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(2008年4月18日掲載)
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