うつ病と仮性痴呆

一般に「痴呆」とよばれる物忘れの激しい症状は、うつ病が原因で引き起こされることがあります。

うつ病が原因で起こる痴呆は、「仮性痴呆」や「偽痴呆」とよばれています。

仮性痴呆は老人性痴呆と間違えられることが多く、うつ病と老人性痴呆では治療法も異なることから、重大な問題に発展しかねません。

老人性痴呆とは、老化に伴った物忘れや記憶障害など、脳自体に病的変化が起こっている症状をいいます。

仮性痴呆の具体的な症状としては、ぼんやりとしていて、簡単な質問や計算に答えられないといったものが多いといわれています。

仮性痴呆と老人性痴呆の見分け方のポイントは、「物忘れの自覚があるかないか」ということです。

仮性痴呆の場合は、自分が物忘れが多くなったと自覚しているのに対して、老人性痴呆の場合は、物忘れを自覚していません。

仮性痴呆か老人性痴呆かを早期に区別して治療しないと、うつ病の症状はますます悪化します。

仮性痴呆、老人性痴呆、いずれにしても、心療内科や精神科などの専門医を受診し、適切な治療を開始することが非常に重要になります。

(2008年4月22日掲載)
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