摂食障害(ED):拒食症と過食症
摂食障害(ED:Eating Disorder)には、極端に食べなくなる拒食症(神経性食欲不振症)と、むちゃ食いをする過食症(神経性過食症)があります。特に拒食症の場合、食べない状態が続き、死につながることもあるので、事態は深刻です。
拒食症には、拒食だけが現れるタイプと、拒食と過食を繰り返す2つのタイプがあります。過食の後では、嘔吐や下剤を使ったりして排泄する場合もあります。
拒食症では、体重が減少しますが、標準的な体重であったり、やせていても、自分は太っていると思い込み、さらにやせようと食事制限をし続けます。たとえば、過度なダイエットをしている場合、目標としていた体重に達しても満足せず、さらにやせる努力を続けます。
拒食症の人は、食事の量を減らすだけでなく、糖分や脂分の多い食品を極端に避け、カロリーの少ない食品ばかりを摂取します。また、体重が増えることへの非常に強い恐怖感や嫌悪感を持っており、周囲の人が低体重の怖さを伝えたとしても、本人は全く理解しようとしないばかりか、食事をすすめられると激しく反発します。
さらに、やせればやせるほど、自分がやせていることが分からなくなる「ボディイメージの障害」のために、病的な低体重になっても頑なに治療を拒否します。
拒食症では、食事制限を始めた時期は、体重が減ったことに対する達成感もあり、一時的に活動的になることがあります。しかし、拒食症が進行し、体重減少の程度が進むと、皮膚から潤いがなくなり、体力も気力も落ち、むくみが出たり、低体温になり、女性の場合は生理が止まります。拒食症の症状としては他にも、不整脈、便秘、低血糖症状、けいれん、肝障害、貧血、心不全、意識障害などの身体症状に加え、ボディイメージの障害、やせ願望、肥満恐怖、絶えず動き回るという活動性の亢進、食品の万引きなど、精神症状や行動障害が現れます。
うつ病の症状として食欲不振や過食などが起こることがありますが、摂食障害の人の50〜75%程度に、うつ病の病歴があるという調査報告もされています。
摂食障害(拒食症・過食症)の発症は、10〜20歳代の女性に圧倒的に多いのが特徴とされています。最近では、30歳代以降の女性や、男性にも摂食障害の患者層が広がりをみせているといわれています。
摂食障害は、早期に心療内科などの専門医を受診し治療を開始することが何よりも重要で、特に拒食症による体重の減少が著しい場合は、入院治療が必要になることもあります。
<関連記事>
・摂食障害と感情の抑圧
(2008年4月12日掲載)
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拒食症の人は、食事の量を減らすだけでなく、糖分や脂分の多い食品を極端に避け、カロリーの少ない食品ばかりを摂取します。また、体重が増えることへの非常に強い恐怖感や嫌悪感を持っており、周囲の人が低体重の怖さを伝えたとしても、本人は全く理解しようとしないばかりか、食事をすすめられると激しく反発します。
さらに、やせればやせるほど、自分がやせていることが分からなくなる「ボディイメージの障害」のために、病的な低体重になっても頑なに治療を拒否します。
拒食症では、食事制限を始めた時期は、体重が減ったことに対する達成感もあり、一時的に活動的になることがあります。しかし、拒食症が進行し、体重減少の程度が進むと、皮膚から潤いがなくなり、体力も気力も落ち、むくみが出たり、低体温になり、女性の場合は生理が止まります。拒食症の症状としては他にも、不整脈、便秘、低血糖症状、けいれん、肝障害、貧血、心不全、意識障害などの身体症状に加え、ボディイメージの障害、やせ願望、肥満恐怖、絶えず動き回るという活動性の亢進、食品の万引きなど、精神症状や行動障害が現れます。
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