摂食障害患者が急増

2008年4月22日付毎日新聞は、ストレスなど種々の心理的問題が原因となって食行動に異常をきたす「摂食障害」の患者数が、ここ数年で急増していると伝えています。

厚生労働省の研究班が1998年にまとめた摂食障害の全国調査によると、1980年の患者数推計値は、人口10万人当たり1.5〜1.8人。

それが1993年には4.9人、1998年には18.5人と、摂食障害の患者数が約10倍に増加しています。

摂食障害の中でも、過食症の増加は著しく、1993年には人口10万人当たり1.2人だったのが、1999年には約6〜7倍と急増しています。

心療内科や精神科などを受診していない実際の摂食障害患者数は、もっと多いと推定されています。

10〜30代を中心に女性の摂食障害患者が9割以上を占めていますが、男性にも一定の割合でみられるといいます。

摂食障害は、若い女性の痩せたいという願望や過激なダイエットと結びつけられて軽くとらえられがちですが、その影響は深刻です。

摂食障害の中でも拒食症患者の死亡率は7%ともいわれ、食べたり吐いたりするタイプでは、長期的な経過調査で死亡率が17〜18%に上ったという報告もあり、思春期にみられる精神疾患の中では、死亡率が極めて高いといえます。

<関連記事>
摂食障害(ED):拒食症と過食症

(2008年4月23日掲載)
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