教諭自殺は公務災害:東京高裁逆転認定
2008年4月25日付読売新聞によると、静岡県の小学校養護教諭だった女性(当時48歳)が自殺したのは公務災害だったとして、女性の母親が静岡県知事を相手取り、公務災害の認定を求めた訴訟の控訴審判決が2008年4月24日東京高裁であり、「女性がうつ病に関係の深い性格だから公務災害としなかったのは、到底理解できない。」とし、請求を棄却した1審の静岡地裁判決を取り消して公務災害と認定したそうです。
控訴審判決によると、養護学級で障害児2人を担当していた女性は、別の養護学校の児童が体験入学し、暴力を振るうなどの行動をとるようになったことが原因で、うつ病を発症。
2000年4月から約3か月間うつ病治療のため特別休暇を取ったものの、2000年8月に自殺。
1審判決では、体験入学によるストレスとうつ病の因果関係は認めたようですが、ストレスは「公務自体というより、体験入学に過剰な拒否反応を抱いたから」と判断していました。
これに対し、控訴審判決は、「几帳面な性格で柔軟性に欠けていても、20年間に十分な勤務実績があった。」とし、ストレスは「体験入学による重圧がかかりすぎたから」としています。
逆転勝訴を受け、原告側代理人の弁護士は、「うつ病が本人の性格でなく、仕事によるものと判断した意味は大きい。うつ病を最先端の医学的見地からみている。」と控訴審判決を高く評価しています。
(2008年4月26日掲載)
控訴審判決によると、養護学級で障害児2人を担当していた女性は、別の養護学校の児童が体験入学し、暴力を振るうなどの行動をとるようになったことが原因で、うつ病を発症。
2000年4月から約3か月間うつ病治療のため特別休暇を取ったものの、2000年8月に自殺。
1審判決では、体験入学によるストレスとうつ病の因果関係は認めたようですが、ストレスは「公務自体というより、体験入学に過剰な拒否反応を抱いたから」と判断していました。
これに対し、控訴審判決は、「几帳面な性格で柔軟性に欠けていても、20年間に十分な勤務実績があった。」とし、ストレスは「体験入学による重圧がかかりすぎたから」としています。
逆転勝訴を受け、原告側代理人の弁護士は、「うつ病が本人の性格でなく、仕事によるものと判断した意味は大きい。うつ病を最先端の医学的見地からみている。」と控訴審判決を高く評価しています。
(2008年4月26日掲載)
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