ストレスフルな業界トップは「ＩＴ・通信」

メンタルヘルス関連の事業を展開するアドバンテッジリスクマネジメントが実施した調査によると、企業の従業員の１２．９％が職場において高い水準のストレスを感じていることが判明しています。

業界別で見ると、「ＩＴ・通信業界」でストレスを感じる従業員が増加しています。

従業員にストレスを感じているかを聞いたところ、回答者の１２．９％がストレスのレベルが高いと回答しています。

業種別で見ると、「ＩＴ・通信業界」（１５．３％）、「流通業界」（１４．３％）が全体平均を上回り、続いて、製造業（１１．８％）、サービス業界（１１．２％）となっています。

従業員別で見ると「５００人未満」の企業が１４．４％とトップで、続いて、「３，０００人以上」（１２．９％）、「５００〜３，０００人」（１２．５％）となっています。

職場におけるストレスの増大が懸念される中、従業員が安心して利用できるカウンセリングに対するニーズが高くなっていることも確認されたといいます。

相談内容は、精神状態や体調、キャリアなど個人関連が６３％、仕事や人間関係、元気のない同僚や部下への対応など職場関連が２６％、子どもや配偶者など家族関連が１１％となり、相談内容は多岐にわたっているようです。

今回の調査では、アドバンテッジリスクマネジメントが東京海上日動メディカルサービスと共同で提供しているメンタル疾患早期発見・対応プログラム「アドバンテッジＥＡＰ」を利用し、２００８年３月末までに同プログラムを利用した約７０団体２４万人のうち、２００７年度の利用実績から結果を分析したとのことです。

（2008年7月18日掲載）