パニック障害の治療

パニック障害の治療の中心となるのが、薬物治療です。パニック障害には有効な薬があり、3〜4週間の服用でパニック発作の症状は徐々に改善され、普通の生活を送れるようになります。

まず、パニック発作が頻発する急性期の治療の基本は、パニック発作の再発を極力抑えることにあります。そのため、急性期の治療では、SSRIという抗うつ薬や、抗不安薬が用いられます。

SSRIには、パニック発作を抑制し、予期不安を軽減する作用があり、また、広場恐怖症にも有効であることが確認されています。現在では、SSRIが、有効でかつ副作用も少ないことから、パニック障害の治療の第一選択薬となっています。

また、広場恐怖症を併発しているパニック障害の場合は、薬物治療と併用して行動療法(行動療法とは、恐怖の対象へ少しずつ近づいて行って、誤った思い込みであることを認識し、恐怖を克服していく治療法をいいます。)を行うことが有効であるといわれています。

パニック障害は、うつ病と同様、良くなったり悪くなったり、一進一退を繰り返しながら、徐々に回復していきます。したがって、回復を焦らないことが大切です。回復を焦ると、その焦りがストレスとなり、回復を遅らせるだけでなく、パニック発作につながることもあるからです。

パニック障害の治療中は、心と体に過度のストレスをかけないように、ゆとりのある生活を心がける必要があります。また、十分な栄養と睡眠をとり、体力を回復させることも大切です。特に、風邪はパニック発作を引き起こしやすいといわれていますので、注意してください。

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(2008年9月9日掲載)
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