リストカット
自傷行為には、頭を壁に激しくぶつけたり、体に爪を立てるなど、自分の体に傷をつける様々な行為がありますが、自傷行為のなかで最も多いのがリストカットです。
リストカットは圧倒的に女子に多くみられ、しかも何度も繰り返される傾向にあります。また、リストカットによる傷は浅いケースが多く、同じ部分で繰り返されるのが特徴とされています。なかには深く傷つけるケースもあり、この場合、うつ病や統合失調症による衝動であることが少なくないとされています。
リストカットのきっかけは、後悔や怒り、自己嫌悪、親しい人との死別などが多く、切っている最中では現実感が希薄になり、切った後には解放感や頭がすっきりとした感じがあるといいます。
リストカットをはじめとした自傷行為は、必ずしも自殺を意図したものではなく、また、逆に自殺に歯止めをかける役割を果たしている場合もあるといわれていますが、結果的に死に至るケースもあるため油断はできません。
リストカットを繰り返す子供の多くは、幼少期からの親子関係が原因となり、子供の自立が阻害され、精神的に未熟であるといわれています。
特に、親から見捨てられたという不安が背景にあり、自分の存在を認めてほしい、自分の悩みに気づいてほしいといった思いが屈折した形で、リストカットとして表現されているとも考えられています。
リストカットの中には境界性パーソナリティ障害(BPD:情緒不安定な言動や慢性的な空虚感を特徴とした人格の偏りをいいます。)という心のトラブルの現われであることもあり、ときに、他人への暴力や家出、摂食障害(拒食症や過食症)、薬物乱用、アルコール依存症、引きこもりなどを伴うことがあるとされています。
リストカットがあった場合は、早期に思春期の心の病に詳しい精神科医に相談する必要があります。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬物治療や、認知療法などの精神療法、自助グループ(同じ問題を抱えた人や家族の集まり)への参加が有効といわれています。
(2009年1月2日掲載)
リストカットは圧倒的に女子に多くみられ、しかも何度も繰り返される傾向にあります。また、リストカットによる傷は浅いケースが多く、同じ部分で繰り返されるのが特徴とされています。なかには深く傷つけるケースもあり、この場合、うつ病や統合失調症による衝動であることが少なくないとされています。
リストカットのきっかけは、後悔や怒り、自己嫌悪、親しい人との死別などが多く、切っている最中では現実感が希薄になり、切った後には解放感や頭がすっきりとした感じがあるといいます。
リストカットをはじめとした自傷行為は、必ずしも自殺を意図したものではなく、また、逆に自殺に歯止めをかける役割を果たしている場合もあるといわれていますが、結果的に死に至るケースもあるため油断はできません。
リストカットを繰り返す子供の多くは、幼少期からの親子関係が原因となり、子供の自立が阻害され、精神的に未熟であるといわれています。
特に、親から見捨てられたという不安が背景にあり、自分の存在を認めてほしい、自分の悩みに気づいてほしいといった思いが屈折した形で、リストカットとして表現されているとも考えられています。
リストカットの中には境界性パーソナリティ障害(BPD:情緒不安定な言動や慢性的な空虚感を特徴とした人格の偏りをいいます。)という心のトラブルの現われであることもあり、ときに、他人への暴力や家出、摂食障害(拒食症や過食症)、薬物乱用、アルコール依存症、引きこもりなどを伴うことがあるとされています。
リストカットがあった場合は、早期に思春期の心の病に詳しい精神科医に相談する必要があります。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬物治療や、認知療法などの精神療法、自助グループ(同じ問題を抱えた人や家族の集まり)への参加が有効といわれています。
(2009年1月2日掲載)
スポンサーリンク