家庭内暴力

家庭内暴力は、1970年代頃から、思春期の子供が、学校などでは特に問題を起こすことがないのに、家庭内で両親や祖父母に対して暴力を振るうということで、社会問題として取り上げられてきました。

家庭内暴力のパターンとしては、殴る蹴るなどの肉体的暴力や、大声をあげて叫んだり罵ったりする言葉の暴力、ガラスを割ったり家具を壊したりする破壊的暴力など、様々な行動があります。暴力は、一過性ではなく持続します。

家庭内暴力は、親の養育態度や親子関係の変化、挫折体験、子供の性格特徴などの要因が複雑に絡み合って、思春期前後に生じるとされています。また、家庭内暴力は、不登校(登校拒否)から始まるケースが多く、また、暴力の対象となるのは、母親が最も多いとされています。

家庭内暴力への対応としては、器質的な病気(脳や神経系の異常)がある場合は、まずその病気の治療が優先されます。

そして、心理的な問題が背景として考えられる場合、親の養育態度に問題(子供に対する肉体的暴力や言葉の暴力)がなかったかどうかを振り返る必要があるといわれています。養育態度に問題があれば、改めなければなりません。

親としては自分の子供だからと、自分たちだけで解決しようとしがちですが、無理をしない方が良いと思います。ときには、少し距離を置くなどの対応も必要で、常識的な対応で上手くいかない場合は、早めに専門家のアドバイスを受けることが大切です。

(2009年1月17日掲載)
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